2018年3月号

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2018年3月号

微小血管狭心症

2月15日のNHK『あさイチ』内の特集でクローズアップされてましたね。気になった方、いますよね。

微小血管狭心症の定義は、弁膜症や心筋症などの心臓の病気がまったくない方で、直径が100μm以下(髪毛の直径にほぼ等しい)の微小な冠動脈の拡張不全、収縮亢進のために心筋虚血が一時的に起こることによって胸部圧迫感が労作と無関係に安静時にも起こる狭心症とされています。

更年期前後の女性はご用心!

最も発症数が多いのは40代後半から50代前半の女性です。この時期はエストロゲンが減少し始めるとともに、仕事や子育て、あるいは夫のことなど、様々なストレスをかかえ、心身の不調を感じる時期とも重なっています。

女性ホルモンであるエストロゲンには、心血管系に対する種々の保護的作用(血管弛緩作用・脂質代謝改善作用・抗酸化作用など)があり、男性と比べ動脈硬化による虚血性心血管疾患が少ないのはエストロゲンの抗動脈硬化作用によるものと考えられています。しかし閉経後はエストロゲンの保護作用を失い、女性でも虚血性心疾患が増えてきます。

微小血管狭心症は典型的な狭心症(みぞおちを中心とした短時間の胸部圧迫感)ではなく、呼吸困難感、吐き気、胃痛などの消化器症状、背部痛、顎やのど、耳の後部などへの放散痛、動悸など多彩な不定愁訴であることが多く、その持続時間も数分ではなく数時間に及ぶこともあるようです。

診断は困難なことも
症状真っただ中の心電図でも明らかな異常を認めない場合もあり、冠動脈CTあるいは冠動脈血管造影など精密検査をしても末端(末梢)過ぎて病巣がわからない(見逃される)ケースもままあるようです。
微小血管狭心症が疑われる場合の治療薬として、カルシウム拮抗薬であるジルチアゼム(ヘルベッサー)<血管が攣縮(けいれん)して収縮→血流低下→該当心筋の虚血→胸痛などの症状を防ぐ>が推奨されています。診断的投与(内服)という手段をとることもあります。さて貴女は?

 

スタッフ通信2018(3)―犬と暮らす
“今年が戌年だから”という訳でもありませんが、縁あって昨年末に柴犬の仔を飼い始めました。9月生まれの女の子で、小柄なので“まめ”と名付けました。
まめを我が家に迎えるにあたって早速お買い物。サークル・ベット・食器・トイレ…、大きな物から小さな物までネット通販には何でも揃っています。「こんな便利なものもあるのねぇ…」なんて独りごちながらPCマウスをクリック&クリック!・・3日もしないうちに我が家のリビングは愛犬グッズでいっぱい(^^;) まめの為だから…、ん?、この気持ちは何なのでしょう!? 子育てをしていた時とは似ているようで、でもちょっと違う、自分の中に説明のできない不思議な感情が湧いてきました。
某ペットショップのお薦めのままにペット保険に加入し、これまたお薦めのままに仔犬の“パピースクール”にも入会しました。近年頭打ちと言われるペット産業ですが、人間の少子高齢化を横目にペットオーナーの心をくすぐるサービスの充実していることといったら!動物看護士さんに「ワンちゃんの社会性を養ってあげる為には…」なんてセリフを言われてしまうとすっかりその気になってしまって、ちょっと贅沢かなと思いつつも物は試し、せっかくの機会ですから私もペットオーナーの生活にどっぷり浸かってみることにしました。
現在、まめを迎えて早くも2か月半。その間、室内で快適に暮らすためのトレーニング/かかりつけ動物病院での健診と予防接種/みなとみらいでのパピースクールに電車通学(?)を4回/待ちに待ったお散歩デビュー/サロンで初めてのグルーミング(全身のお手入れ)…。  
まめは幸せ?それとも私の幸せ?」・・まめが私に懐くにつれ、私の生活に馴染むにつれ、こんな疑問がむくむくと湧いてきます。こんな時に思い出すのはパピースクールのインストラクターさんの言葉です。
『この仔達に大切なのは“あきらめさせる”ことです。我をあきらめさせて飼い主が適切に指示して、必要な世話をしてあげてください。それがこの仔達の幸せです』・・この言葉を聞いた時、私は正直なところショックでした。まめを育てることに、私の育児を重ねていることに気付いたからです。“あきらめないで”と、子どもたちには繰り返し伝えていました。けれども仔犬のまめには『あきらめて、私の言うことを聞きなさい』と伝えなければなりません。当たり前のことですが、ペットとして生まれてきたまめは、自分自身の力では幸せにはなれないのですね。ペットを飼育するということはその人生(犬ですが)人権(犬ですが)を全て飼い主が預かることなのだと、遅ればせながら覚悟しました。
まめと散歩をしていると、たくさんの犬さん達と出会い、挨拶をします。お名前・男の子・女の子・月齢…、私はなかなか覚えられずに大変失礼しています。この場を借りておわびしますm(__)m 主に緑道を歩くのですが、出会う動植物に対するまめの反応も新鮮でおもしろく、私一人で笑ったり喋ったり。ちょっと危ない人が犬を連れて歩いていると思われないように気を付けなきゃ、です。
(看護師U.U.)

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