2019年8月号

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2019年8月号

栄養相談のお知らせ
水曜日午後と土曜日午前に概ね月1回ずつ対応中。一人40分程度。
 水曜日(15:00〜18:30)枠 9月18日、10月16日、11月13日
 土曜日( 9:30〜12:00)枠 9月28日、10月19日、11月16日

8月10日は健康ハートの日
脱水に気をつけて!
 暑さでたくさん汗をかくと、体内は水分不足となり、血液が濃縮されて血栓がつくられやすい状態になり、特に高血圧や糖尿病、メタボリックシンドロームなど動脈硬化のリスクが高い人では、心筋梗塞を発症することがあります。

健康ハート10ヵ条(日本心臓財団)
1)血圧とコレステロールを正常に。(太りすぎ、糖尿病には注意して)
2) 脂肪の摂取は、植物性を中心に。
3)食塩は調理の工夫で、無理なく減塩。(1日、6g未満を目標に)
4)食品は、栄養バランスを考えて。(1日、30食品を目標に)
5)食事の量は、運動量とのバランスで。甘いものには要注意。
6)つとめて歩き、適度な運動。
7)ストレスは、工夫をこらして上手に発散。
8) お酒の量は、自分のペースでほどほどに。
9)タバコは吸わない。頑固に禁煙。
10)定期検診わすれずに。(毎年一度は健康診断) 
https://www.jhf.or.jp

心不全とは
 心臓に何らかの異常があり、心臓のポンプ機能が低下して、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態です。心機能が低下(心臓が疲れてバテた状態)すると、全身の疲労感や息苦しさなどの症状が出たり、むくみによる体重増加も起こりやすくなります。原因は心筋梗塞、弁膜症(大動脈弁、僧帽弁、三尖弁、肺動脈弁それぞれの逆流症や狭窄症)、心筋症(拡張型/肥大型など)やこんとろ不良の高血圧など種々あります。

<Topics>心臓のポンプ機能が弱った心不全患者に、脈拍や体重などの異常を点数で記録してもらう「ハートノート」を渡し、症状悪化時の早期受診を促す取り組みが、大阪の病院で広がっているそうです。

心不全の評価は
1)心エコー(超音波)検査で心臓の壁の厚さ、弁の状態、心臓のポンプ機能など、心臓の形状や機能を調べることで、現状(重症度)を把握することが可能です。
2)血液中のBNP値(あるいはNT-proBNP値、当院では主にこちらを評価しています)の変化を心不全の指標とすることができます。ちなみにBNPは心臓に圧負荷が加わったときに心臓から分泌されるホルモンです。

スタッフ通信2019(6)~市民公開講座で糖尿病を学ぶ〜
 6月に昭和大学横浜市北部病院で開催された「暮らしと健康」の市民講座を受講してきました。院内にも掲示してあったので行かれた方もいたのでは、と思います。
●第一部 管理栄養士の方から「最新の食事療法について」
糖尿病の治療の基本である食事療法は、カロリー計算が面倒くさい、外食が多いので無理、等なかなか難しい面があります。

食事療法のポイント
①適正なエネルギー量の食事
適正エネルギー=標準体重(身長×身長×22)× 活動量(普通労作として30kcal)・・身長160 cmの標準体重が56.3Kgで約1800キロカロリーです。
②時間を決めて3食均等
 朝7時 600kcal   昼12時 600kcal  夜18時 600kcal
③栄養バランスをよく食べる
 主食 炭水化物から50~60%
 主菜 肉、魚 100gでで200kcal   卵、大豆100kcal  
  副菜2品 野菜、海藻、きのこ、こんにゃく等100g以上

食事療法最新情報
* ★ 65歳以上の患者さんには、身体状況に合わせて個別にエネルギー量やコントロール目標を設定する。
* ★ 高齢者は、食事と運動療法により、体重や筋肉量を維持することが重要である。
* ★ 「おかず→主食の順」に食べることは食後高血糖の防止につながる。
第62回日本糖尿病学会より
最近ブームにもなっている糖質制限ですが、日本糖尿病学会では推奨はしていないとの由。
* ・ 短期間行った場合、体重減少・中性脂肪低下などの効果はあります。
* ・ たんぱく質・脂質が多くなるため、腎臓疾患、膵臓・胆のう疾患では負担になります。
甘いもの大好きな私は、一瞬「制限しなくていいんだ♡」と思ってしまいましたが一日の糖質量の目安は130g、ご飯150gで55g、うどん一玉52g等々考えると、主食だけでかなりの糖質量になりますね。
『油断禁物!間食、果物は食後に少し』が基本です。

実は私・・たまに(わりと頻回かもしれませんが・・)甘いものを暴食してしまうのですが、一日の糖質量を計算してみたら300gを超えていました!膵臓が元気なうちは代謝してくれますが余分な糖を脂肪として蓄えてしまいます。
毎回反省はしていますがつい、簡単に食べられるパンやお菓子に手が伸びてしまいがちです。
 今回資料として頂いた料理レシピを参考にしたりサンプル品のカロリー0の甘味料を使ってみたり、反省だけでなく行動してみようと思います。

●第二部 内科医師による合併症と最近の糖尿病治療について
2016年の統計によると糖尿病が強く疑われる、糖尿病の可能性を否定できない人が約2000万人にのぼるといわれています。

糖尿病の三大合併症「しめじ」とおぼえましょう。
☆「し」糖尿病神経障害
 毎年3000人以上の人が足を切断している。
 血糖コントロールはもちろん日頃のケアが大切です。足は清潔に保ち、よく観察しましょう。
☆「め」糖尿病網膜症
 年間4000人近い人が糖尿病網膜症で視力を失っています。
 定期的な眼科受診と治療が有効です。
☆「じ」糖尿病性腎障害
 透析患者の原疾患の第一位が糖尿病
 腎機能低下が進行してからでは血糖コントロールで進展を抑制出来ない可能性がある
 血圧・脂質異常の管理も重要

糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法 効果が不十分であれば薬物療法を追加する
 病態にあわせた経口血糖降下薬の選択も増加し
 貼付型、吸入型、経口インスリンも開発されてきているそうです。
 衣服の上から測定可能な血糖検査器も紹介がありました。

今回初めて市民講座に参加しましたが手話通訳/音声通訳、要約筆記もあり聴覚障害の方も気軽に参加できる環境でした。資料やサンプル品の他にも昭和大学横浜市北部病院のグッズも頂きました。

市民公開講座は定期的に開催されているようなので、また興味のある講座があれば参加したいと思います。<看護師Y. Y.>
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